椅子の張り替え生地の種類と特徴
椅子ソファの張り替え生地(張地)の種類には大きく「布地」「本革」「合皮」があります。飲食店などの業務用の椅子ソファの張り替えには、布地や合皮が多く見られます。
椅子ソファ張り替えの「布地」は、やさしい肌触りで温かみがあり、肌触りや色柄、デザインも豊富で、雰囲気のあるカフェやレストランに用いられています。主にポリエステル、麻(リネン)、綿(コットン)などが使用されていて、汚れやホコリがつきやすいデメリットもありますが、カバーを外してクリーニングできるカバーリングタイプならメンテナンスも可能で長く使えます。
革に似せた人工素材の「合皮」には、PVC(塩化ビニール樹脂を使用したもの)とPU(ポリウレタン樹脂を使用したもの)があり、PVCは耐水性に優れ、防汚・抗菌加工のものもあり、飲食店や病院施設の椅子・ソファの張り替えに適しています。PUは柔軟性があり、本革に近い質感があり、PVCより高価になりますが、高級ソファの張り替えなどにおすすめです。撥水性も高いのでメンテナンスも簡単に行えます。
最後に温もりと高級感が魅力の「本革」は、主に牛革が使用されていて、耐久性があり、ホコリやダニが吸着しにくく、また経年変化により味わいが深まります。一方、日々のメンテナンスが必要になります。
椅子の張り替え生地の選び方とポイント
椅子やソファの張り替えで、生地を選ぶ際は、使用目的に合わせてそれぞれの素材のメリットやデメリットを把握し、サンプルで実際の色味や触り心地を確かめることが大切です。また、カーテンやカーペット、フローリング、テーブル、内装などの色合いや素材とのコーディネイトも考慮して、椅子やソファの張り替え生地を選びことも重要です。椅子やソファの張り替え生地ひとつとっても、空間イメージやインテリア全体の方向性に影響します。